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和泉式部日記

ジャンル
日記
作者
和泉 式部

ゆめよりもはかなき世の中をなげきわびつつあかしくらすほどに、四月十よひにもなりぬれば、木のしたくらがりもてゆく。

作者情報

 画像

平安中期の女流歌人。中古三十六歌仙の一人。大江雅致(まさむね)の娘。

和泉守橘道貞と結婚し小式部内侍を産む。
また、為尊(ためたか)親王、敦道(あつみち)親王と恋愛し、のち藤原保昌と再婚するなど一生を恋愛に終始し、情熱的な歌をよんだ。「和泉式部集」「和泉式部日記」がある。

生没年不詳であるが、生年は天延2年(974年)~天元元年(978年)の間とするのが通説である。

記録はその晩年にいたって乏しく,波瀾にとんだ生涯はさまざまな伝説を生み、民間信仰とも結合して全国に多くの墓や供養塔が出現することにもなった。