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武蔵野

ジャンル
随筆
作者
国木田 独歩

「武蔵野の俤(オモカゲ)は今わずかに入間郡の残れり」と自分は文政年間に出来た地図で見た事がある。

作者情報

 画像

日本の小説家、詩人、ジャーナリスト、編集者。
千葉県銚子生まれ、広島県広島市、山口県育ち。

幼名を亀吉、後に哲夫と改名した。
筆名は独歩の他、孤島生、鏡面生、鉄斧生、九天生、田舎漢、独歩吟客、独歩生などがある。

田山花袋、柳田國男らと知り合い「独歩吟客」を発表。
詩や小説を書き、次第に小説に専心した。

「武蔵野」「牛肉と馬鈴薯(じゃがいも)」といった浪漫的な作品の後、「春の鳥」「竹の木戸」などで自然主義文学の先駆とされる。

現在も続いている雑誌『婦人画報』の創刊者であり、編集者としての手腕も評価されている。

夏目漱石は、その短編「巡査」を絶賛した他、芥川龍之介も国木田独歩の作品を高く評価していた。ロシア語などへの翻訳がある。