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海賊とよばれた男

ジャンル
小説
作者
百田 尚樹

青い空がどこまでも続いていた。
湧き起こる白い入道雲のはるか上には、真夏の太陽が燃えていた。

見上げる国岡鐡造の額に汗が流れ、かけていた眼鏡がずれた。
シャツもべっとりと汗が滲んでいたが、暑さは微塵も感じなかった。

作者情報

 画像

日本の政治活動家。政治団体日本保守党代表。
大阪市出身。同志社大学法学部中退。
かつては放送作家、小説家として活動していた。

代表作に『永遠の0』(2006年)や『海賊と呼ばれた男』(2013年)、『影法師』(2010年)、『殉愛』(2014年)などがある。

第30回吉川英治文学新人賞候補で知られ、NHK経営委員時代、南京事件否定への支持で特に知られている。